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誰が情報を買い占めたの?

暮らしの手帖2003年第2号(2月・3月号)1月25日発売は、すでに発行元に在庫がなくなっています。(平成15年2月26日現在)
でもこの前に発行された第1号はバックナンバーで未だに販売されているんです。
どうしてこの号だけ無くなってしまったのでしょう。

実は、この第2号には、私たちがみなさまに提言している内容が掲載されていたのです。
私も暮らしの手帖が私たちの提言通りの記事を掲載していることから、嬉しくなって数冊まとめ買いしたのも事実です。
でも私たちの主張を快く思っていない人たちが買い占めたとしたなら資本に力を言わせた言論の封殺と言わなければならないでしょう。

暮らしの手帖は、昭和23年9月20日に創刊されました。今は亡き花森安治編集長の遺志によって現在も発行が続けられ、私たちの暮らしに役立つ情報を提供していただきました。
この暮らしの手帖は広告を載せないことが有名です。
ですから広告主に縛られることなく、また何ものにもしばられずに、つねに自由に発言し、商品テストの報告記事でも、いいことはいい、悪いことは悪いと実名をあげて書き、企業にも、政府にも、はっきり物申す雑誌なのです。

この号の暮らしの手帖では、IHクッキングヒーター・ガステーブル・電気ヒーターの3者を比較して商品テストしています。
そしてIHクッキングヒーターを
まことに不都合な調理器具
と結論づけています。
理由は

  1. 台所道具の基本的な役割を果たしておらず、人の意思とは無関係に火力を抑え、強火をいかした料理が作りにくい。また使う鍋やフライパンによって、火力を勝手に抑え、逆にフライパンが赤熱しても、すぐに安全装置がはたらかない。そしてフライパンや鍋を傷める。これでは台所道具とはいえない。
  2. ガスという安価で有効なエネルギー源があるのに、あえて、電気を使い値段も高いIHヒーターを使うよさが見つからない。裸火が出ないことは一見安全だが、逆に危険も生まれている。火加減の調節ミスやフライパンの赤熱化である。そもそも、裸火の危険は、台所の危険のひとつに過ぎない。台所には、たぎった湯や熱い油もあるのだ。
  3. また、50ヘルツから1万5千ヘルツの電磁波が、調理中に発生していた。電磁波の強さは、立つ位置や鍋のおき方でかわる。人の健康やペースメーカーなどの医療器具への懸念が取りざたされている現在、あえて電磁波の発生する道具を台所に持ち込む必要はない。

ということなのです。(この項作成平成15年3月3日)

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